宙に浮いた記録は、高齢者層だけじゃない

平成9年以前の学生(国民年金)期間や、共済期間は基礎年金番号に繋がっていない可能性があります。

消えた年金
http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20081027/p1

まず、平成9年以前に退職した共済記録(共済過去記録)は原則として基礎年金番号に繋がっていません。現在は、年金請求時に繋げています。したがって、社会保険庁からのねんきん特別便には当該期間が載っていません。
このねんきん特別便は本来「国民年金・厚生年金記録に漏れがないか確認をお願いする」ものであるため、共済期間を確認するものではないことは社会保険庁側・共済組合側共通の認識です。
しかしねんきん特別便に共済期間がない場合、世間的には共済記録が消えていると勘違いされます。そこで、共済は独自にねんきん特別便を送付しています。
ところが、前述の通り共済過去記録は基礎年金番号に繋がっていないことから、社会保険庁から住所情報等の提供を受けることができません。とりあえず退職時の住所に送ってみますが、とうぜん宛先不明で戻ってくる分が多々あります。
この場合、一部の組合は3情報(氏名性別生年月日)を元に住基突合をかけて、一致したら送付しているようです。しかし3情報一致が要件ですから、旧姓で在職していた場合は外れてしまいます。


恐れ入りますが、共済の期間があったはずなのに共済のねんきん特別便が届いていないという方は、元のお勤め先の年金担当までご一報された方がよろしいかと思われます。

それから

 住所もない旧姓での記録を、現在の社会保険庁の記録にどうやってマッチングさせるのでしょうか。

共済過去記録は社会保険庁にデータを提供しているはずですので、あとは“名寄せマスター”社会保険庁の腕の見せ所となります。どうやるんでしょうね。